お客様から入稿された切り貼りの紙原稿は、スキャンをして印刷用データに変換しますが、仕上がりは写真用紙によって差が出ます。
一般的な家庭用のインクジェットプリンターを使用すると、さらにその差がはっきりと出てしまうことがあります。
今回は写真用紙によって仕上がりにどのような違いが出るのか、事例でご紹介いたします。
※出力機種、用紙のメーカーによって多少差が出ますことをご了承ください。
※写真の現像は全て一般的な家庭用のインクジェットプリンターを使用
「印画紙」は、某有名メーカー・100円ショップともに、仕上がりがキレイです。色味の違いの差は多少ありますが、画像の粗さは感じません。
「写真用光沢紙」は、色の発色は多少控えめですが、見た目の粗さはそれほど目立ちません。
「マット紙」は、一般的には、発色が良く写真が鮮やかに見えて、文字も読みやすいと説明されていますが、印画紙等に比べると粗さが目立ちます。
参考までに「コピー用紙」も載せていますが、画像が粗くなるため写真印刷には向いていません。
①~⑤のプリントされた写真を比べても、すでに多少の差が生じています。
では、この写真をスキャンしてPDFデータで比べるとどうなるでしょうか。
※写真データをスキャンして印刷用PDFデータにしたものです。
比較しやすいように顔を中心に拡大しました。
某メーカー 写真現像用用紙 |
100円ショップ 写真現像用印画紙 |
100円ショップ 写真用光沢紙 |
100円ショップ マット紙 |
コピー用紙 | |
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仕上がり | ◎ | ◎ | ○ | ▲ | ✕ |
◎ とてもキレイに仕上がる
〇 キレイに仕上がる
▲ 粗くなる
× とても粗くなるためご使用はお避けください
さて、ここで、改めて切り貼り原稿の工程を確認したいと思います。
そして、その原稿が弊社に到着すると…
データをプリントした写真にする段階で、元データよりも見た目は落ちます。
そのプリントした写真を使用した切り貼り原稿を、スキャンすることによってさらに多少ですが見た目は落ちます。
すでに見た目が2回ほど落ちてしまったデータを、最終的に用紙に印刷して、アルバムが完成!!
となります。
切り貼りの紙原稿において、キレイに仕上げたい場合は元となる写真がとても大切です。
卒園アルバム作成における全体の予算の中で、材料費が決まっている場合もあるので、卒アル担当の方はご苦労をされていらっしゃるのではないかと思いますが、作成される際のご参考にしてください。
(こちらも合わせてお読みください)
≫紙原稿と出来上がったアルバムの色を近づけるには?